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 この度、第61回日本感染症学会東日本地方会学術集会・第59回日本化学療法学会東日本支部総会合同学会を2012年10月10日(水)〜12日(金)の3日間、《感染症学の学際的発展を目指して》をメインテーマに開催する運びとなりました(ホテル日航東京:東京都港区台場)。今回は第95回日本細菌学会関東支部総会(総会長 東京慈恵会医科大学 水之江 義充 教授)との同時期開催にて行われます。3学会の連携は、2003年が最初であり(合同開催)、2010年(同時期開催)に続き第3回目となります。

 近年、多剤耐性菌の出現と蔓延、院内アウトブレイク、新興再興感染症など感染症に関する課題が次々と出現し大きな問題となっています。一方、新しい治療薬開発の流れは減速し、その予防法や治療法に大きな進展が見られていないのが現状です。このような状況を打破するためにも、医学・歯学領域だけでなく、薬学・農学・工学・理学など様々な分野の研究者が集結し、感染症の病態・診断・治療・制御に関して最新の情報・知見を共有することは極めて重要かと思われます。「感染症」をキーワードに学際的な交流が促進し、次世代の感染症学の発展につながるヒントが生まれればという願いから、本テーマが掲げられました。

 また本学会においては、若手人材の発掘と育成も大きな目標と考え、プログラムを企画させていただきました。これまでの感染症学・化学療法学・細菌学の歴史をしっかりと継承しながら、若い人材の参加と新しい発想の導入により、本学会のさらなる発展が進むものと確信しております。若手の先生方は、ベテランの先生方から多くのことを学び、また自分の経験や考えを遠慮なく発言して建設的な議論を展開していただければと思います。その他、「抗菌薬適正使用生涯教育セミナー」「症例から学ぶ感染症セミナー」「ICD講習会」など多数の教育企画が予定されておりますので、多くの研修医や大学院生・学生が参加して下さることを期待しております。

 1日目は抗菌薬適正使用生涯教育セミナーに続き、3つのシンポジウム、夕方にはアイスブレーキングとしてドリンク・スナックを用意しています。同分野・異分野の研究者との出会いの場として、久しぶりに会う仲間たちとの交流の場として使っていただければ幸いです。翌日は朝8時から多数のモーニングセッションが予定されています。モーニングセッションでは、9時からのシンポジウムの理解を助ける内容でのご発表をお願いしています。コーヒーとベーグルを用意しておりますので、少しだけ早起きしてご参加いただければ幸いです。

 感染症学会、化学療法学会、そして細菌学会の連携・協力により実現する本学会が、ご参加者の皆様にとって実り多き会となることを期待しています。ベテランの先生から若手研修医・学生まで多くの方々のご参加を心よりお待ちしております。

第61回 日本感染症学会東日本地方会学術集会
会長 舘田 一博(東邦大学医学部 微生物・感染症学講座 教授)

第59回 日本化学療法学会東日本支部総会
会長 金子 明寛(東海大学医学部 外科学系口腔外科 教授)

第95回 日本細菌学会 関東支部総会
会長 水之江 義充(東京慈恵会医科大学 細菌学講座 教授)
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