会長挨拶会長挨拶

第69回日本感染症学会東日本地方会学術集会・第67回日本化学療法学会東日本支部総会 合同学会を 2020 年 10 月 21 日(水)〜23 日(金)に東京(グランドニッコー東京 台場)で開催すべく、プログラム委員の皆様と準備を進めて参りました。

2020年3月以降に開催予定の学会は、国内外を問わず新型コロナウイルス感染症の蔓延を受けて、延期あるいは中止を余儀なくなされてきました。本合同学会も開催日程の変更や中止を含めて検討いたしましたが、現状を鑑み、オンラインのみで開催させていただくことといたしました。

日本感染症学会日本化学療法学会は、これまでに諸先輩方によって培われた歴史をさらに発展させることが責務だと考えています。現在の新型コロナウイルス感染症の難局に対しても多様な視点から社会貢献することにより、両学会が更に発展する機会としなければなりません。

「これからの感染症学・化学療法学の学際的発展を目指して」を本学会のテーマとしました。“学際的”視点で物事を捉えることは、この難局を乗り切るために、不可欠だと考えています。感染症学・化学療法学分野のリーダーの先生ならびに異分野の先生から頂くご講演は、感染症学・化学療法学をさらに発展させることに繋がると確信しています。

特別講演は渡邉治雄先生(国立感染症研究所)と飯野正光先生(日本大学)にご講演をいただきます。ご存知のように渡邉 先生は国立感染症研究所の元所長で市井細菌感染症研究の第一人者として、World Health Organizationなどと連携し、国際的に活躍されていらっしゃいます。また、飯野先生はCa2+シグナルの多機能性を担う多様な時空間動態の形成基盤を明らかにされ、分子・細胞・組織・個体レベルでの生体機能の解明に取り組まれておられます。お二人の特別講演の先生から、両学会の会員に対して基礎研究の社会への展開について興味深いご講演を頂けるものと考えています。

また、招請講演ではβ-lactamaseと真菌研究、真菌感染症の最先端のお話を伺うべく、海外からお二人の先生をお招きします。また、シンポジウムと教育講演は、若いプログラム委員の発想による、これまでにない斬新な企画をプログラムに取り入れています。

第69回日本感染症学会東日本地方会学術集会・第67回日本化学療法学会東日本支部総会 合同学会は、厳しい状況での開催となりますが、皆様とともに成功させたいと考えています。多大のご不便・ご迷惑をおかけいたしますが、ご支援・ご協力賜りますよう、よろしくお願いいたします。

第69回日本感染症学会東日本地方会学術集会 会長 宮ア義継
(国立感染症研究所真菌部/ハンセン病研究センター)
第67回日本化学療法学会東日本支部総会 会長 石井 良和
(東邦大学医学部微生物・感染症学講座)